休職

【体験談】ITコンサルで働きすぎて適応障害になり、休職を決意した話。

社会人として働くようになって5年目、同期内でも最速で昇進し、部内での評価も高く、周りから見るとエリートだと思われていたと思います。
しかし、その時は急にやってきました。

本記事の対象と得られること

対象: 仕事でメンタルが苦しい人
現在、休職中の人

得られること:休職に至るまでと休職初期の心情の変化と乗り越えるための考え方

休職を決意したきっかけ

コロナによる在宅ワークが始まり、1日中Web会議をすることにも慣れてきた頃でした。
私は、2つのプロジェクトを掛け持ちするようになり、難易度の高い仕事に少し面白さを感じながら、ハードに仕事をしていました。

きついな、仕事嫌だなと思いつつもハードワークには慣れていたため、無理をしながら仕事を続けていました。

ある日曜日の昼間、疲労で重たい身体に鞭をうって仕事をしていると、突然PCの画面が真っ青になりました。PCが落ちてしまったのです。

その瞬間、何かが崩れるように涙が溢れ、過呼吸になり、身体が痺れました。
過呼吸になったのは初めてで自分の身体が自分のものではないようで恐ろしかったことを今でも覚えています。
パニック状態なのに、冷静に自分の心が壊れていっているんだなと感じました。
パニックで泣きながら妻に電話で助けを求めました。
(妻とは仕事の都合で離れて暮らしている)

私の気持ちは、”まだできる”、”いつまでにこれをやらないといけない”と常に仕事のことを考えている状況でした。
が、妻は一言”休もう”とだけいい、会社を休み心療内科へ行くこと、実家へ帰って療養することなど、段取りを整えてくれ、心療内科で抑うつ状態と診断されたため、そのまま1か月の休職することが決まりました。

迅速に対応してくれた妻には感謝してもしきれません。
現在も休職中ですが、経過が良好なのは妻の初期対応の良さからに違いありません。

パニック状態になるような精神状態の人は、冷静に判断することができません。
私のように、本人が”まだできる”思っていることが多いです。
家族や信頼できる人たちの意見には従い、早く休むことがとても重要だと思います。

休職初期の環境・心境の変化

休職を決めて1か月間の私が過ごした環境と心境について、記します。

休職するまで

自分はおかしいと気付くことができたとして、休職し身体と心を休めるまでに大きな二つのハードルがありました。

1. 心療内科の受診
2. 会社への休みの連絡

仕事をしなきゃと思っている中、心療内科を受診するのは、ハードルが高いです。
しかし、心療内科で”休む必要がある”と言ってもらうことで嫌でも自分の状況を認めることになるので、半ば強引にでも連れて行ってもらうことが重要だと思います。
心療内科で休職の勧告を受ければ、会社への休みの連絡も少ししやすくなると思います。人に迷惑をかけることを想像してしまい、私もとても連絡するのが億劫になりました。”休みの連絡をしたら、あとは寝ることが仕事だ”と妻に背中を押してもらって、ようやく連絡できたことを覚えています。

医者が休めと言っているのに、休むなと言う人はいません。(いたとしたら、その人の近くいるのは危険です。)
休むことが仕事と思いましょう。休めたら、休めた自分を褒めてあげてほしいです。

心に留めておいてほしいこと

・とにかく休む。休むことが仕事。
(一人休んだってなんとかなる。社会は回ってる。)

・信頼できる人に助けを求めること。
(困ったときはお互い様、元気になったら100倍で返せばいいからとにかく”助けて”と伝えることが大事)

休職~最初の2週間(実家)

休職が決まると、妻が仕事で忙しいこともあり実家で過ごすことに決めました。
最初は、両親にも後ろめたい気持ちがありましたが、やはり家族なので全面的に理解を示しサポートしてくれました。
絶対的な味方に囲まれた状態で休むことは回復を早める一因かもしれません。

さて、休職をして最初の2週間は正直、ほとんど気が休まることはありませんでした。
仕事の引継ぎや、休職の手続き、メールが気になって見てしまったり。。
私は仕事関連のことを目にするたびに、胸がざわざわしていました。
また、朝早く目が覚めてしまったりや気分の浮き沈みが激しく、勝手に涙が出てくることも何度もありました。
また、気分が激しく沈んだ時に初めて自死を意識しました。(死にたいと思ったというより、自殺する人はこんな気持ちから自殺するのかなと感じた)
ここで伝えたいのは、自殺を思い浮かべることは決して特殊なことではないということです。そんな状態になったとしても、しっかり休み、時間が経てば必ず良くなります。
苦しいと思いますが、休むことが仕事です。休みましょう。

最初の2週間は1か月で復帰して取り返そうと思っていましたが、現実、1か月の休養で快復することは難しいです。自分としても1か月を意識することで焦ってしまい、仕事のことを考えて、気持ちが沈むという悪循環に陥っていました。
そこで、2週間目の再診の際に、主治医に相談したところ追加で2か月の休職の診断書を出して頂けました。これでかなり気持ちが楽になりました。

心に留めておいてほしいこと

・すぐにはよくならない。焦らない。
(復帰に時間をかけてOK。全回復してから、取り戻そう。)

・仕事関連からは極力離れること。
(完全に離れることは難しいかもしれないが、まず目にしないようにしよう。)

休職から2週間目~1か月(実家)

追加で2か月の休職が決まり、会社に手続きを済ませたその日から、よく眠れるようになりました。これまでは早く寝ても5時間ちょっとしか眠れなかったのですが、7時間以上眠れるようになったのです。
やはり気持ちの影響は大きいです。気分の浮き沈みも以前よりはだいぶ減ってきました。この頃は、何かしていると気が楽で、何もしていないと考えてしまい、気分が沈むという状態でした。
なので、家事の手伝いや両親と麻雀をやったり、映画を見たり、買い物について行ったりしました。
ただし、体力・気力は相当落ちており、疲れやすさは尋常ではなくそれで少し凹んだりしました。

休むことへの後ろめたさが少し減ったこともあり、こころと身体は以前より回復していることを実感することができました。

回復してきたもののやはり仕事のことを考えると、気分が下がり胸がざわざわしました。また、夜考え込んでしまい、泣いてしまうこともありました。(頻度は減りましたが)

振り返って感じることは、やはり1か月で復帰なんて無理だということです。
主治医と相談し、自分のペースでこころと身体を休めることが重要です。

心に留めておいてほしいこと

・1か月程度でよくはならない。焦らない。でも少しずつ回復を実感しよう。
(気分が沈むことがあるのは普通。すぐ回復しないのだから、焦らずゆったり過ごそう)

・気持ちを紛らわすことに後ろめたく思う必要はない。
(娯楽と呼ばれることでこころが楽になることもある。時には”遊ぶ”ことも回復のために必要。)

休職から1か月のまとめ

これを書いているのは、休職から2か月半程度が経った頃です。まもなく仕事復帰に向けリハビリに入る予定です。
毎日あったこと、考えていたことをiphoneのメモに残していたのでそれをもとに書いていますが、振り返ってみても、ここまで快復できたのは周りのサポートのおかげです。
妻と家族には、これから時間をかけて恩返ししていきたいです。
そのためにも、焦らずまずは仕事復帰することを目指します。

休職が決まり、最初は人生が狂ってしまったなと激しく落ち込みました。
今は、長い人生の経った数か月、いい経験だと考えています。

休めば必ず良くなります。

同じような境遇いいる方の気が少しでも休まれば幸いです。
余裕があったら仕事復帰するまでの経過も残したいと思います。

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