社会人として働くようになって5年目、さまざまな要因が重なり、休職することになりました。心療内科での診断は”適応障害”、”抑うつ状態”でした。
体調が落ち着いてきたので、このような状況に陥った原因と今後の対応策を考えてみたいと思います。
自己分析と環境分析
今回、直接的な原因はないと考えています。複数の要因が重なりあい、精神的に追い詰められてしまいました。
原因分析をするにあたり、まずは「私が仕事において、どのような人間であり、それについて自身でどのように考えていたか」を整理してみたいと思います。
周り(仕事場)からは、主に以下のように思われていたと思います。
①コミュニケーション能力が高い。
②仕事で高評価を受けている。
(優秀というラベルが貼られている。)
③自立している。
上記について、自分ではそれぞれ以下のように考えています。
①様子伺い、観察力があり、対面のコミュニケーションで乗り切ることができる。
②高評価はうれしいものの、過大評価でハードルがあがった状態。
③人に頼るのが苦手。
また、仕事内容自体に疑問を持ち始めていました。
次に、どのような適応障害を引き起こす数か月でどのような環境変化があったかを整理してみたいと思います。
①複数クライアント(複数の上長)を同時に受け持つようになる。
②コロナによる在宅ワーク化。非対面のWeb会議。
③妻が多忙となり、自由に連絡がとりづらくなる。
適応障害を引き起こした原因と対応策
今後、仕事を続けていくうえで、今回と同じようにダウンしないように、自身が考える主な3つの原因とそれぞれに対する対応策を以下に記します。
1.自分の限界点の見極め(体力面・精神面)
これまでにも、精神的に参りそうになったことはありましたが、その時は上長にヘルプを出し、状況を打破することができました。
今回も休職になる直前に上長に作業調整をお願いしていて、一足遅く、結果として休職するまでの事態になってしまいました。
精神的な疲労が身体に蓄積され、正常な判断ができなかったことで、限界を超えてしまったのではないかと考えています。
また、モチベーションも重要なファクターだと思っています。(苦しいことでも楽しめるか)仕事自体に面白みや自分なりの意義づけができていないと、必要以上に精神的な疲労すると思います。
【対応策】
●体力面
・精神面で追いつめられると冷静な判断ができないので、労働時間で判断し、一定のラインを越えたら、上長へエスカレーションします。
●精神面
・自分では判断がしづらいので、妻を中心としてほかの人とのコミュニケーションの中で、異常がないかをチェックします。
・仕事に取り組む前に、自分なり納得する。納得できない場合は仕事を変えることも検討する。
2.非対面コミュニケーション
コロナの影響で強制的に在宅ワークになり、Web会議がかなり増えました。
今回は、顔も見たことのないクライアントとの打ち合わせで、指摘を受けるという状況がとても苦しいことが分かりました。
対面コミュニケーションとの違いは、以下の側面があると思います。
・対顧客
→表情や雰囲気が見えないため、必要以上に強い指摘に感じてしまう。
→アイスブレイク、ボディランゲージや発言のタイミングで空気を作ることが難しい。
・対内部
→会議終わりのFB(場合によっては愚痴の吐き出し)が簡単にできない。
【対応策】
・非対面コミュニケーションのスキルを得る。
・ネガティブな妄想をしないようにする。
(情報が少ないとネガティブな方に考えがちだが、分かりえないことで悩むのは無駄である)
・会議終わりのFBをこちらからもらうようにする。
3.期待を裏切ることへの恐怖心
私の1番の本質的な原因、問題はこれだと思っています。
あまり調子がよくない時ほど、他人の評価を気にしてしまい、必要以上に自分を追い詰めてしまいます。
また、どう思われるかを気にするばかりに上長へのエスカレーションのハードルが高くなったり、非対面コミュニケーションで必要以上に悪いほうに考えてしまうということがありました。
自分にとって承認欲求より、大切なことを今一度考え、それを柱に他人の評価に左右されない主体的な人生を生きていきたいです。
【対応策】
・他人の評価を気にしているなと感じたら、目を閉じて深呼吸し、妄想していることを自覚する。
・他人の評価はこちらでコントロールできないものなので、自分でコントロールできることにフォーカスする。
まとめ
今後Withコロナで生活していくには在宅ワークには、慣れていくしかありません。
自分の限界と相談しながら、自分にとって何が大切なのかを立ち止まって考えることが重要だと思います。
仕事がすべてではありません。やりたいことを仕事にすることは簡単なことではないと思います。しかし、仕事に自分なりに納得することはできると思います。
自分が意義があると思うことを、身体と心のバランスを取りながら仕事として、やっていけるようにしたいです。